特別展示室
2021.7.17(土)~ 9.26(日)
★三重県に緊急事態宣言(8/27~9/30)がでているため臨時休館いたします。会期途中ですが終了いたします。
今は昔、海の向こうからやってきた
津々浦々、民話や伝承に残る形跡
トバリ族の史料と作品が漂着する
私たちは時代の大きな転換期にいるという。しかし、一体どのような未来に向かうのだろうか。果てしない未来を考えた時、未知の古代にも想いを馳せる。神話や民話、和歌などは活字だけでは理解し得ない領域があり、現代の認識とは大きく異なるのかもしれない。絵や音などを作る行為は、見えない歴史に触れる手段のひとつだ。
トバリ族は黒潮に乗り、時空を超えて漂流する。始まりの故郷とまだ見ぬ故郷を結ぶため、海を編み込んでいく。浜に着いた漂流物や貝殻を人が拾うように、トバリ族と人は出会う。
創作物と収蔵品などの資料が混ざった展示空間から、海の民の歴史と未来への新たな発見に繋がるかもしれません。
展示場で解説後、小白浜へ行き漂着物を見つけます。それらを組み合わせて自分だけの海のお守りを作ります。その作品は会期中展示します。
●参加費 1200円(入館料込)
●講師 ダダオ
●場所 ギャラリー2F
●定員 10名(要申込、小学生以上対象
●持ち物 濡れてもよい靴、帽子、水分等
布に漂着物や貝がらをつけて、あやつり人形を作ります。完成したらトバリ族となって館内を歩いて遊びます。
●参加費 500円(入館料別)
●講師 ダダオ、まりな、梅田訓子
●場所 展示A棟
●定員 各4名(要申込、小学生以上対象)
広大な海から漂流物を発見するように、まだ誰にも見つかっていない情報や物事に焦点を当てるトークショー
●定員 30名程度(要申込)
●料金 1500円(入館料込)
●場所 映像ホール
■下道基行
1978 年、岡山生まれ。2001 年武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業。写真や文章を表現手段に、モノ/コトの残り方/消え方や、目の前に広がる風景の在り方に興味を持ち、旅やフィールドワークをベースに、 数多くの展示や出版等で表現を続けている。香川県直島在住。
■山下陽光
1977 年、長崎生まれ。高円寺の古着屋「素人の乱シランプリ」元店主。「途中でやめる」という名前の服を発表するかたわら、戦後原爆ドームの前に出来たアトム書房の調査など、インターネットに転がるユニークな情報を探り、現代に接続する様々な活動を行なっている。福岡県福岡市在住。