特別展示室
2021.12.7(火)~2022.3.31(木)
海の博物館は、1971年12月7日に鳥羽市鳥羽一丁目に海に生きる人びと(海民)の歴史、生業、文化を伝える博物館として開館しました。
開館にあたり1969年頃から漁村を歩き、漁の道具、漁村の信仰や生活の用具などの有形民俗資料を収集、また漁や祭りの様子などを写真、録音、録画で記録してきました。
1985年には伊勢湾・志摩半島・熊野灘の漁撈用具」6879点が国の重要有形民俗文化財の指定を受けたのを機に、現在地に移転を決め、1992年に新しい海の博物館が開館しました。
2021年12月7日で、開館50年をむかえた海の博物館について、その50年にわたる歴史、建築のこだわり、収集保存している資料、調査活動や報告書なども含めた博物館活動について、紹介させていただきます。
●海の博物館の建築関係
・旧海の博物館の建築模型、新海の博物館の建築模型、建築図面(収蔵庫、展示棟)
●受賞、表彰の記録
・東海テレビ賞(旧博物館)表彰状
・日本文化デザイン賞の記念品
・日本建築学会作品賞(設計者:内藤廣)の記念品
・公共建築百選の記念品
●資料の収集保管の方法など
・資料整理の方法(調査カードの記載など)
・収蔵庫の工夫(5室の部屋の特質))
・木造船の搬入写真(収蔵庫への運搬、収納当時の写真パネル)
・木造船のリスト・海女関係資料のリストなど
●国指定重要有形民俗文化財に関する資料
・「伊勢湾・志摩半島、熊野灘沿岸の漁撈用具 国指定重要有形民俗文化財」の指定書
・指定に関する資料(指定調査カード、漁具図面の実物)
・指定品のリスト
●海の博物館の資料の紹介
・実物民俗資料
・資料番号1のワカメマキ
・伊勢湾の海図や第五福竜丸(事代丸記銘)海図
・第1回水産博覧会ポスターなど
・古文書資料(本浦・津波文書・本浦水産取調べ書など)
・古写真資料(櫓漕ぎ鰹舟、富士丸、南島丸など、ボラタテ、ブリ大漁など)
・絵葉書資料(海女の絵葉書、鳥羽志摩地方の絵葉書など)
・文献図書資(復刻版:三重県水産図説、復刻版:三重県水産図解)
・映像資料(16ミリフイルム)
・切手資料(松平さん寄贈切手)
・新聞切り抜き資料(海の汚染NO.1、海の博物館NO.1など)
●体験学習の活動
・体験学習活動の紹介
・体験学習の成果物の展示品(貝紫染め資料、海藻おしば資料など)
●海の博物館からの発信
・海の博物館設立宣言
・SOS運動の呼びかけ
●海の博物館年報「海の人間」他の印刷物
・実物の展示1号~32号の32冊(各号の研究報告のリストも)
・SOS運動「SOS いま救え!われらいのちの海を」1号~200号
・うみとにんげん&SOS 1号~34号
●海の博物館の紹介資料他
・入場券(旧海の博物館、新海の博物館で使ったもの)
・海の博物館のパンフレット(旧海の博物館、新海の博物館で使ったもの)
・海の博物館の特別展、企画展、写真展等のイベント開催を紹介したチラシやポスター他
●海の博物館関係の出版物
・ 『三重県水産図解』海の博物館編集 1984年9月20日発行、『三重県水産図説』海の博物館編集 1985年11月22日発行など
●特別展の図録
『里海「伊勢湾」を救え! 生きものたちからのSOS』(2002年9月発行)など
●各種調査報告
『日本列島沿海における「船競漕」の存在分布調査報告書』財団法人東海水産科学協会・海の博物館 2001(平成13)年3月31日など
●海の博物館の紹介誌
『SEA-FOLK MUSEUM 海の博物館 1985-1992』内藤廣 石元泰博 1993年1月発行
『伊勢志摩72 特集・潮騒の聞こえる博物館』 伊勢志摩編集室 1993(平成5)年4月1日
●芦浜原発関連新聞切り抜き帳など
『われら<漁民>かく斗えり! ―芦浜原発反対斗争資料集 昭和38年12月~昭和42年9月』 海の博物館・編集