特別展示室

開館50周年特別展「海民とともに半世紀 ~海の博物館」

特別展示室

2021.12.7(火)~2022.3.31(木)

開館50周年特別展「海民とともに半世紀 ~海の博物館」

 海の博物館は、1971127日に鳥羽市鳥羽一丁目に海に生きる人びと(海民)の歴史、生業、文化を伝える博物館として開館しました。

開館にあたり1969年頃から漁村を歩き、漁の道具、漁村の信仰や生活の用具などの有形民俗資料を収集、また漁や祭りの様子などを写真、録音、録画で記録してきました。

1985年には伊勢湾・志摩半島・熊野灘の漁撈用具」6879点が国の重要有形民俗文化財の指定を受けたのを機に、現在地に移転を決め、1992年に新しい海の博物館が開館しました。

 

2021127日で、開館50年をむかえた海の博物館について、その50年にわたる歴史、建築のこだわり、収集保存している資料、調査活動や報告書なども含めた博物館活動について、紹介させていただきます。



展示構成

【展示資料】(約440点)

●海の博物館の建築関係

・旧海の博物館の建築模型、新海の博物館の建築模型、建築図面(収蔵庫、展示棟)

●受賞、表彰の記録

・東海テレビ賞(旧博物館)表彰状

・日本文化デザイン賞の記念品

・日本建築学会作品賞(設計者:内藤廣)の記念品

・公共建築百選の記念品

●資料の収集保管の方法など

・資料整理の方法(調査カードの記載など)

・収蔵庫の工夫(5室の部屋の特質))

・木造船の搬入写真(収蔵庫への運搬、収納当時の写真パネル)

・木造船のリスト・海女関係資料のリストなど

●国指定重要有形民俗文化財に関する資料

・「伊勢湾・志摩半島、熊野灘沿岸の漁撈用具 国指定重要有形民俗文化財」の指定書

・指定に関する資料(指定調査カード、漁具図面の実物)

・指定品のリスト

●海の博物館の資料の紹介
・実物民俗資料

・資料番号1のワカメマキ

・伊勢湾の海図や第五福竜丸(事代丸記銘)海図

・第1回水産博覧会ポスターなど

・古文書資料(本浦・津波文書・本浦水産取調べ書など)

・古写真資料(櫓漕ぎ鰹舟、富士丸、南島丸など、ボラタテ、ブリ大漁など)

・絵葉書資料(海女の絵葉書、鳥羽志摩地方の絵葉書など)
・文献図書資(復刻版:三重県水産図説、復刻版:三重県水産図解)

・映像資料(16ミリフイルム)

・切手資料(松平さん寄贈切手)

・新聞切り抜き資料(海の汚染NO.1、海の博物館NO.1など)

●体験学習の活動

・体験学習活動の紹介

 ・体験学習の成果物の展示品(貝紫染め資料、海藻おしば資料など)

●海の博物館からの発信
・海の博物館設立宣言

・SOS運動の呼びかけ

●海の博物館年報「海の人間」他の印刷物

・実物の展示1号~32号の32冊(各号の研究報告のリストも)

・SOS運動「SOS いま救え!われらいのちの海を」1号~200

・うみとにんげん&SOS 1号~34

●海の博物館の紹介資料他

・入場券(旧海の博物館、新海の博物館で使ったもの)

・海の博物館のパンフレット(旧海の博物館、新海の博物館で使ったもの)

・海の博物館の特別展、企画展、写真展等のイベント開催を紹介したチラシやポスター他

●海の博物館関係の出版物

『三重県水産図解』海の博物館編集 1984920日発行、『三重県水産図説』海の博物館編集 19851122日発行など

●特別展の図録

『里海「伊勢湾」を救え! 生きものたちからのSOS』(20029月発行)など

●各種調査報告
『日本列島沿海における「船競漕」の存在分布調査報告書』財団法人東海水産科学協会・海の博物館 2001(平成13)年331日など

●海の博物館の紹介誌

SEAFOLK MUSEUM 海の博物館 19851992』内藤廣 石元泰博 19931月発行

『伊勢志摩72 特集・潮騒の聞こえる博物館』 伊勢志摩編集室 1993(平成5)年41

●芦浜原発関連新聞切り抜き帳など

『われら<漁民>かく斗えり! ―芦浜原発反対斗争資料集 昭和38年12月~昭和42年9月』 海の博物館・編集