海の博物館近くの大吉半島には、海草のコアマモとアマモが生える「アマモ場」があります。
令和の時代に入り、伊勢湾内の「アマモ場」は、60 年前の100 分の1 まで減少、大吉半島の「アマモ場」も姿を消しつつあり、鳥羽市以南にあった「アマモ場」も消えてしまいました。
また志摩半島から熊野灘沿岸では、「ガラモ場」、「アラメ場」、「テングサ場」が減少、海底から海藻類が消えてゆく「磯焼け」が進んでいることが報告されています。
沿岸域の太陽光が届く水深20〜30 メートルまでの浅い海底には、海草(うみくさ)や海藻(かいそう)がいっぱい生えている場所があります。海草や海藻がたくさん生えているところは「藻場」呼ばれ、海草や海藻の種類によって「アマモ場」、「ガラモ場」、「アラメ場」、「テングサ場」などと呼び分けられています。
「藻場」は、多種多様な海の生きものたちの産卵場、育成場、隠れ場、餌場などになっていて、幼い海の生きものが育つためのとても大切な場所です。
大吉半島のアマモ場
コウイカの卵と赤ちゃん
サカナに食べられた?アマモの苗
地元の漁業者や漁協、海の博物館などからなる「浦村地区藻場保全活動組織」では、鳥羽市や三重大学などと協力して「アマモの種の採集」、「アマモの種蒔き」、「アマモ場の生きもの観察会」などを開催、多くの人々に参加を呼びかけて「アマモ」のことを学び、増やすための活動を続けています。
アマモの種
アマモの播種ガーゼ団子作り
アマモ場の生きもの観察