特別展示室

青の造形ー中央構造線上の漁村空間

特別展示室

2021.10.1(金)〜11.23(祝)

青の造形ー中央構造線上の漁村空間

 本展覧会は,青い石で空間が創られた漁村に着目し,三重県鳥羽市の離島,和歌山県和歌山市和歌浦湾域,愛媛県伊方町の3地域の漁村を建築学の側面から紹介するものです。

これらの地域は中央構造線上に位置し,青石(緑色片岩)が多く露出することから,様々な青石の使われ方で漁村空間が形成されているのが特徴です。

青石の創り出す漁村の街並みや路地,石垣,民家などを図面・写真・スケッチ・地形模型(1/1000)などで展示しながら,異なる地域で同じ素材がどのように使われているのか,その空間の類似性と差異性を見出しながら,各地域の漁村の魅力をご覧いただければと思います。

 

 同時に今後の漁村のまちづくりを様々な切り口から議論する講演会やシンポジウムも開催し,漁村の新たな方向性や価値観を共有する機会となることを企図しています。

 

主催:文脈のカタチ研究会
共催:鳥羽市立海の博物館
協力:鳥羽市教育委員会、三重大学海女研究センター

展示構成

展示漁村

三重県鳥羽市    :神島,菅島,答志島,坂手島

和歌山県和歌山市  :雑賀崎

和歌山県海南市   :塩津,戸坂

愛媛県伊方町    :名取,串,与侈

展示物(地形模型 1/1000,スケッチ,図面・写真等)

1/1000地形模型:各漁村がどのような地勢の中で立地しているのかを模型で展示します。

・スケッチ   :路地や民家,石垣,井戸など特徴的な箇所をスケッチで説明します。

・図面     :漁村集落全体の図面や断面図などを用いて漁村集落の特徴を説明します。

・写真    :各漁村の魅力的な場所を実測し,寸法を記入した写真を掲載します。